2026年4月2日木曜日

モスクワは燃えているか?- クリミア・ハン国のロシア侵攻 Molodi 1572 (VV184) AAR Part3

●第3ターン(1571年5月)つづき

 タタール軍は砲兵を含め計14ユニットの大兵力でOdoev要塞を強襲。L'or et l'acierシリーズでは移動の後に消耗チェックがあり、兵力が大きかったり森林や山地を移動すると不利な修正を受ける。このTereberdeyの大部隊も消耗で1ユニットが溶けていったが、この大兵力にはかすり傷である。一方のモスクワ大公国軍の守備隊は5ユニット。これだけの兵力があれば敵が大軍であったとしても数ラウンドは耐えられる、と考えていたのだが、タタール軍の砲兵が気を吐き、要塞レベルをすぐにゼロにしてしまった。毎ラウンド2分の1の確率で要塞レベルを1下げられるのだが、続けざまに成功したわけである。砲撃によって城壁が崩され、タタール兵が城内になだれ込む。こうなっては大兵力にかなうわけもなく、ロシア軍守備隊は全滅してしまった。結果、ロシア軍の同盟勢力が第1ターンに続き動揺する。

「げ、同盟勢力が中立になっちゃった?!」

 モスクワ大公国の主要同盟勢力であるコサックは兵力の半数が、中小同盟勢力のカザン・ハーン軍は全兵力がこのターンの終了時に戦場を去っていった。次ターンにはコサックの残りの兵も消えてしまう。

 だがこのターン、ロシア軍にはBelsky率いる5ユニットの増援がモスクワに登場する。マップ右方のリャザン、それに中央のツーラで守備隊となっている部隊とあわせて、圧倒的兵力でもってマップ右方で孤立している敵Devler一世の5ユニットを集中攻撃だ。

 L'or et l'acierシリーズの戦闘では、両軍どちらかが10ステップ未満の場合は小戦闘(bataille mineure)となり、戦力比を決めて1D6振るだけなのだが、両軍ともに10ステップ以上の場合は会戦(bataille majeure)となる。会戦になると作戦マップ(carte tactique)上で中央、両翼などに兵を展開して戦闘を解決していく。L'or et l'acierシリーズの特徴の一つで結構盛り上がるだけでなく、このゲームでは会戦に負けると自軍同盟勢力が動揺してしまうのだ。

「Devlerを三方から囲んで袋叩きだ!  ねえねえ、なんか名将の采配って感じ? トラップにはまっちゃった気分はどう?」

と調子に乗るロシア軍プレイヤーだが、

「いや、守備隊になっている2部隊両方ともDevlerのところまでたどり着けないだろ」


 L'or et l'acierシリーズでは守備隊(garnison)が移動できるように軍(armée)になる際、2移動力を消費する。そして森林エリアへの侵入には2移動力が必要だ。マップ右方の少し離れたリャザンにいるTcherkasskyは移動力4,Devlerの左隣のエリアにいるYakovlevは移動力3なので、両部隊ともDevlerのいる森林エリアに侵入するには移動力が足りない。ちなみにこのシナリオに登場するタタール軍指揮官はすべて移動力4である。

「マジかよ~。こんなことになるんだったら守備隊にして要塞に籠らせるんじゃなかったよ…」


 モスクワに登場した増援の5ユニットだけではDevlerに会戦を挑むのはリスクが高い。ロシア軍は残存兵力の集結を目指すことにした。もうこうなったら一か八か会戦を挑むしかないだろう。勝てば敵の同盟勢力が動揺する。そしてその余勢を駆って要塞を奪還するのだ。中央のツーラの防備が手薄になるが仕方がない。肉を切らせて骨を断つ、だ。

(つづく)

モスクワは燃えているか?- クリミア・ハン国のロシア侵攻 Molodi 1572 (VV184) AAR Part3

●第3ターン(1571年5月)つづき  タタール軍は砲兵を含め計14ユニットの大兵力でOdoev要塞を強襲。L'or et l'acierシリーズでは移動の後に消耗チェックがあり、兵力が大きかったり森林や山地を移動すると不利な修正を受ける。このTereberdey...