6月6日と言ったらあれですよ、言わずと知れたあの日ですよ。あの戦いの立役者の一人にモンゴメリー元帥がいますが、ちょっとおもしろいネタを見つけたので調べてみました。
先日読んだ『Castle』って本に、1066年のノルマン・コンクエストのところでRoger of Montgomeryというノルマンディーの貴族が出てきまして、結構大物だったらしく、ウイリアム征服王とその兄弟に次ぐランクだったようです。イングランド征服後のウェールズ国境地帯を防衛する役も任されて、そのためにいくつか城を築いたんですが、自分の出身の町、ノルマンディーのMontgommeriにちなんでそれらの城の一つにMontgomeryと名付けたっていうことがあの本にちらっと書かれていたんですね。
え、Montgomery? プリンス・エドワード島の、緑の切妻屋根の? …なんてことを考える文学的素養は私は持ち合わせてなくて、すぐに思い浮かんだのがノルマン・コンクエストから約900年後にノルマンディーに侵攻した元帥。堅実だけど面白くない戦い方をすると思っていたらマーケット・ガーデンみたいなことやって痛い目見やがって(←個人の印象です)、というあの人です。
モンティのご先祖がノルマンディーから来ていたら面白いな、と思ってちょっと調べてみたら、先祖はスコットランドから北アイルランドに移住したらしいんですけど、ノルマンディーまでさかのぼれない。Montgomery一族は12世紀にウェールズからスコットランドに移住したっていう記述は見つかったけど。
と思っていたら、ノルマン・コンクエストの際にノルマンディーからイングランドにやってきてMontgomery城を建てたRoger of Montgomery、フランス語表記だとRoger de Montgomeryですけど、その子孫に、アラメイン子爵であるモンゴメリ元帥がいる、って書いてあるサイトを見つけました。
https://fr.wikipedia.org/wiki/Saint-Germain-de-Montgommery
おお、やっぱりモンティ、祖先をたどればノルマンディーにつながるのね。もしかして、常識? ちなみにSaint-Germain-de-Montgommeryっていうのはチーズで有名なカマンベールの近くですね。「史上最大の作戦」(エポック/サンセット)の地図にはぎりぎり入らない場所っぽいです。惜しい。
https://maps.app.goo.gl/SnQZCbNHrE2oKgM78
「ノルマンディーよ、私は帰ってきた」とか、「我が祖先の地でナチに負けるわけにはいかん!」とかなんかモンティの言葉残っていないかな、と思ったんですけど私の低い検索能力では見つからず…。まあ本当にモンティの祖先がノルマンディーにつながるのかどうかもわからないのですが、思わぬところで点と点がつながった気になれて面白かったです。
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