DSSSMさんが主宰されているDiscordサーバー「全日本ナポレオン戦争フォーラム」っていうのがあるんですけど、
「全日本ナポレオン戦争フォーラム」のDiscordサーバーの招待URLをまた張ってみます。興味を持たれた方はお気軽にどうぞ~。
— 松浦 豊【ナポレオニック同人誌をサンセットゲームズBASEショップで販売中!】 (@DSSSM00) July 27, 2026
何をやるのが良いのか手探りなのですが、長文で質問・回答・雑談ができるのはツイッター(現X)と比べた時メリットかも……?#ナポレオニックhttps://t.co/fFiCWVYKlJ
そこでデュマ将軍についての話題が出ていまして。ん? デュマ? あの「三銃士」や「モンテ・クリスト伯」のデュマとなんか関係があるのかな、と思ってちょっと調べてみたら、父親でした。文豪の父がナポレオンの将軍だったっていうだけでも興味を惹かれたんですが、デュマ将軍のほうは母親が黒人奴隷だったそうです。うおーなんか面白そう、と思いDSSMさんが紹介されていた『ナポレオンに背いた「黒い将軍」:忘れられた英雄アレックス・デュマ』(のもとの本の"The Black Count")を読んでみました。
いやこれがまた面白かったです。週末で一気読みしてしまいましたよ。デュマ将軍、個人としての戦闘力が高くて一人で敵を何人も相手にしたりしているんですけど、指揮官としても有能でどんどん昇進していって、It would be 150 years before another black officer in the West would rise so high.なんて書かれています。ほかにも、He inspired respect among subordinates, was known for both his sense of fair play and his toughness, and had shown keen organizational abilitiesとか、1797年戦役ではオーストリア軍を激しく追撃して、敵からdie schwarze Teufel(黒い悪魔)って呼ばれたとか。連邦の白い悪魔なみに強かったんですかね。でもTeufelって男性名詞じゃなかったっけ?
しかも単に軍人として優秀だっただけでなく、フランス革命の理念を重んじ、Mr. Humanity(仏語だとMonsieur de l'Humanité)って呼ばれていたとか。世界に先駆けて人種差別を廃絶し、有色人種であっても白人と同等に認められるようになったフランス革命は、デュマにとっては命を懸けるに値するものだった、みたいなことも書かれてました。
でもね、そこで影を落としてくるのがナポレオンなんですよ。Napoleon played a double game. ... he made a proclamation to the people of Saint-Domingue: "Remember, brave Negros, that the French people alone recognize your liberty and your equal rights." ... Barely a month in power, Napoleon was planning a full-scale military invasion of Saint-Dominque.とかね。あ、Saint-Domingueというのは仏領ハイチで、デュマ将軍の出身地です。当時のフランスにとっては、the basis of French wealth was black slavery in the coloniesで、By the mid- to late eighteenth century, the Saint-Domingue colony, ... accounted for two-thirds of France's overseas trade. It was the world's largest sugar exporter and produced more of valuable white powder than all the British West Indian colonies combined.だそうで、このあたりについてはね、『砂糖の世界史』っていう良書があるので読み返したいと思います。
まあとにかく当時のカリブ海の植民地は莫大な富を生み出していて、そりゃ奴隷制を復活して砂糖のプランテーションで超過酷な労働を再開しようとするのは、国の経済を考えるプラスで、大軍を送ってでもペイする、ということなんでしょうけどね。
ここらへんは書いていると暗くなるのでこの辺にしますが、ピューリッツァー賞も受賞しているこの作品、ナポレオニックに興味がなくても読み物としても楽しめるのでオススメです。








