2026年1月9日金曜日

ベルリン陥落から80年で見返した、『ヒトラー 最期の12日間』

 2週間ほど前、多くの人はもう年末年始の休暇に入っている期間に仕事していたんですよね。まあ世間が休みの時に働くのは珍しいことじゃないのでいいんだよ、って自分に言い聞かせつつ、でもなんかしゃくだし、単純作業だったので動画でも流しながらやるか、うーん、何見ようかな、って感じになりまして。1945年から80年という節目の年だったので、『ヒトラー 最期の12日間』をチョイスしてみました。

 この作品、昔見たことがあるので内容は知っていたんですけど、改めて見るとやっぱりずーんと重い。延々と暗いシーンが続いて、この映画を選んだことを後悔しましたよ…。もちろん、作品をどう受け取るかは人それぞれだと思うんですけどね。総統閣下がお怒りになっているシーンのパロディとか、空耳集とかいろいろ作られていますし。

 でも新年を迎えようとしている時期に何でこんなものを見ているんだろうって思っちゃいましたよ。同じWW2のドイツ物だったら『Uボート』にすればよかった…。まあでも、『Uボート』と違って階級の高い登場人物が多いせいか、言葉遣いがあんまり下品な感じじゃなかったのが救いかな。いや、全然救いじゃないけど。でも『Uボート』ではSchei*eとかVerd*mmtとか何度も何度も使われていましたけど、この映画ではあんまり聞かなかったなあ。その代わりVerräter(裏切者)とかVerrat(裏切り)って言葉が繰り返し出てきて、年末の飲み会をブッチした知人にVerräter!とか言いそうになりましたよ。


 でもね、ウォーゲーマー的には興味を惹かれるシーンやせりふもあるわけですよ。„Die neunte Armee muss zurückgenommen werden, sonst wird sie eingekesselt und aufgerieben.“(第9軍は退却させないといけません。さもなければ包囲され壊滅します)とか、

„Wenck soll mit der zwölften Armee die Sache unterstützen.“(ヴェンクが第12軍でもって支援すればいい)

„Aber mein Führer, die zwölften Armee marschiert nach Westen richtung Elbe.“(ですが総統、第12軍はエルベ方面に向かって西に移動しています)

ってやり取りとか。

 „Es ist dem Feind gelungen, die Front in breiter Formation zu durchbrechen.“(敵はさらに広い範囲で前線を突破しました)なんてセリフは、ゲームの最中に言ってみたいって思ってしまいました。いや、そんな状況になったらまずいだろ。

 „Dieser Junge hat allein zwei russische Panzer mit der Panzerfaust erledigt.“ってところなんかは、erledigenって言葉の使い方の勉強になるなーって思ったり。いや、ここは少年兵が前線で戦わないといけない状況に悲劇を感じるべきなんでしょうけど。

 ヒトラーが„Ich habe heute den Fall Clausewitz ausgegeben.“って言うシーンがあって、ん?クラウゼヴィッツ?と思って調べてみたら、Fall Clausewitz(クラウゼヴィッツの場合)っていうベルリン防衛計画があったってことを知りました。それとフリードリヒ大王の肖像画が出てくるとね、やっぱり七年戦争のいわゆるブランデンブルクの奇跡をウォーゲーマーだったら思い起こしますよね。


 …てな感じでなんとか自分の興味を持続させようと頑張ったんですけど、いやー、しんどかった。アカデミー賞外国語映画の部門にノミネートされたぐらい評価が高い作品のようですが、もうしばらくは見返すことはないかな。空耳やパロディも笑えなくなってしまいましたよ…。


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