2023年1月9日月曜日

「ヴィンランド・サガ」シーズン2がいよいよスタート! で、ヴァイキングならこの映画も

 「ヴィンランド・サガ」シーズン2が今日から始まりますね。いやー、楽しみ。ところでヴァイキングの最近の映画と言えば「The Northman」。昨年アメリカなどで公開したけど、日本では「ノースマン 導かれし復讐者」というタイトルで1月20日から公開するみたい。「ヴィンランド・サガ」とのコラボ企画もやっていますね。


 その「The Northman」ですが、日本で公開になるとはつゆ知らず、結構長時間乗る飛行機の中で、あー暇だなーと映画のリストをスクロールしていたらあったので見てみました。

 いやもうね、知っていたけど、とにかく血で血を洗う復讐劇。さわやかな要素がみじんもない。トルフィンを見習えよと言いたい。



 今のロシアかウクライナの方の集落を襲撃して、住民は捕まえて奴隷にしちゃうところもヴァイキング。奴隷を売り払う先として、ウプサラ、キエフ、コンスタンティノープルとか言っていて、ヴァイキングの商売がよくわかります。生きのいいやつはアイスランドに連れていくとかって感じで選別していたな。あ、ウプサラというのはスウェーデンの古都ですね。しかしコンスタンティノープルはミクラガルドって言ってほしかったなー。


 ちなみに映画の主な舞台はアイスランド。となると敵役はやっぱりハーフダン、ではありません。別の名前の人です。この映画を見ていると、武器だけでなく住居、生活道具それに祭祀なんかも、いろいろと知っている人はもっと楽しめるんだろーなーと思いました。古ノルド語の呪文みたいのも確か出てきてたし。

 祭祀と言えば、グリーンランドのレイフさんはクリスチャンだし、グズリーズも十字架を下げているよね。ヒルドさんもクリスチャンのはず。でもこの映画の時代のアイスランドではまだまだキリスト教が浸透していなくて、奴隷として連れてこられたであろうクリスチャンをののしる言葉が出てきます。「The Northman」の時代設定は10世紀末でトルフィンたちの時代の20年ほど前のようですね。


 ところで映画の中ではkingとかkingdomとか言っていて、アイスランドに王がいるような印象を与えるんだけど、中世のアイスランドって王がいたの? あの時代のヨーロッパではまれに見る民主的な社会だった、みたいなことをどこかの本で読んだ覚えがあるんだけど、自分の記憶違いかな。シング(民会)で自治を行っていて、全島集会のアルシングも開かれていて、アルシングのときには演説する人はログベルぐっていう石の上に立ってやっていたはず。たしかトルフィンがヴィンランドへの移民参加希望者を募るときも、この石の上に立って話していたような。

 でもまあ、The Northmanはフィクションですからね。王の息子だった主人公アムレートが復讐をする、というほうがストーリー的には盛り上がるんでしょうな。一応英語のWikiでは、アムレートの父はアイスランドではなくて架空の島の王で、仇がアイスランドで農場を営んでいてそこに復讐しに行く、みたいな説明になっていたけど。

 というか、日本語字幕で見てみたいっす。ヴァイキングに興味がある人は見ておいて損はない映画だと思います。


*後日また飛行機に乗った時にこの映画を見返したんだけど、時代を百年ほど間違っていました。そりゃまだまだアイスランドにはクリスチャンはいないですわ。あとkingの件ですが、主人公の仇はノルウェイ王に王国を追い払われて今じゃアイスランドで羊を飼ってるぜ、みたいなセリフがあったので、アイスランドに王がいるという設定ではないようです。このセリフ、聞き逃してたのかな。ほんと、日本語字幕で見たいです。

0 件のコメント:

コメントを投稿

ブルゴーニュvsスイス Grandson 1476 - Epées et Hallebardes 1315-1476 (VV81) AAR part4

 ●第5ターン  前ターン、後方から前進してきたブルゴーニュ軍予備による反撃によって消耗したスイス軍。敵が戦列を立て直したのを見て、このターンは回復に努める。マップ下方では前ターンにEptingenの8ユニットが登場したが、これらの多くは戦力2の歩兵やあまり攻撃には使えない火縄銃...