中央のノルマンディー公の攻撃に続いて、右翼(マップ左方)のモルタン伯ギョームが継続活性に成功。総指揮官(Overall Commander, OC)のノルマンディー公は活性修正(Effectiveness)という値を持ち、指揮範囲内にいる他の指揮官が継続活性する場合、サイの目が1有利なる修正がつく。初期配置では配下の2人の指揮官は指揮範囲外だったが、先ほどのノルマンディー軍中央の活性化の際に、モルタン伯ギョームを指揮範囲に入れるようにノルマンディー公が移動していた。先述のとおりモルタン伯ギョームの活性化値は3と凡庸だが、総指揮官の活性修正を得て継続活性しやすくなっていたのである。
このノルマンディー公ロベール二世、征服王ウィリアムの長男なのだが、父親とは仲が悪く反乱を起こしている。ちなみに母親のマティルダは息子の反乱を支援したりしたらしい。敬虔なキリスト教徒で、タンシュブレーの戦いの数年前に第一回十字軍に参加しており、遠くイェルサレム攻撃にも加わっている。Men of Ironシリーズの「Infidel」に収録されているDorylaeumとAscalonのシナリオに登場していますね。
先ほどのイングランド軍左翼サリー伯ギョームの突撃で損害を受け包囲状態になっている指揮官ギョームを救出するため、ノルマンディー軍右翼(マップ左方)は弓兵が至近距離から敵槍兵に矢を放ち混乱させた。そしてこれまでのぶつかり合いで混乱状態となっているイングランド軍槍兵の戦列にモルタン伯ギョームの歩兵が突っ込む。イングランド軍ユニットは次々と壊滅、サリー伯の部隊は半壊状態となった。
左翼が崩壊の危機にさらされているイングランド軍は、無傷で残っている右翼のラヌルフを救援に差し向ける。敵中央ノルマンディー公の部隊左翼(マップ右方)を集中攻撃。たまらず槍兵が壊滅した。
そして右翼の救援を受けたイングランド中央のロベール・ド・ボーモンが続く。このロベールも先ほどのノルマンディー軍同様、総指揮官ヘンリーI世の指揮範囲内にいるため、継続活性でサイの目が1有利になるのだ。
あまたある中世の戦いのなかでも名高いヘイスティングスの戦いで名を上げたこのロベール、敵ノルマンディー公の部隊を粉砕してみせようぞ。ロベールが高齢にもかかわらず陣頭に立って突進。突出している敵ノルマンディー公の精鋭歩兵に対し側面から槍兵の支援も得て白兵戦をしかける。サイの目修正は+4とほぼ攻撃成功、のはずが、ノルマンの意地を見せたか精鋭歩兵たちが奮戦、イングランド軍の集中攻撃は撃退された。また、弓兵の至近距離からの槍兵に対する射撃も効果がなく、ロベール・ド・ボーモン隊の攻撃はさえないものに終わる。おいおい、ヘイスティングスで活躍した指揮官じゃないのかよ。
イングランド軍右翼が中央の救援に動いた隙をついて、ノルマンディー軍左翼(マップ右方)のポンティユー伯ロベール・ド・べレーム(Robert of Bellȇme, Count of Ponthieu)が攻撃に出る。弓兵の矢で敵を混乱させ、そこに指揮官自らが重装騎兵を率いて突撃、なんなく敵を蹴散らした。イングランド軍右翼ラヌルフ隊は中央にシフトしていため部隊右方の防御が薄くなっている。そこにポンティユー伯の槍兵2ユニットが集中攻撃。だが敵を侮ったか、攻撃側混乱に終わった。だが他の槍兵が白兵戦で敵に損害を与えていった。
ノルマンディー軍が手を緩めずに攻撃してきたため、イングランド軍の累積敗走ポイントは9。一方ノルマンディー軍はまだ4にとどまっている。イングランド軍は敵の勢いを押しとどめ、増援が現れるまで耐えることができるか。
つづく
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