●第4ターン (11:00)
今ターン、最初の活性化となったのはオーストリア軍左翼のLeningen。前ターンに撃退したSchölerが再び動く前に、Iser川の橋に火を放つ。橋にプロイセン軍がどれくらい近づいているかで成功の確率が変わってくるのだが、これまでSchölerの攻撃を繰り返し撃退してきたLeningen、ここでもサイの目がさえ、橋は目論見通り燃え始め通行不可になった。
Schölerは急いで橋の消火にあたる。だが消火のためには橋に隣接したユニットが1ターン何もしないことが条件となっており、火が消えるのは次ターンに持ち越されてしまった。橋が再び通行可能になるのを待っている間、前ターンからマップ下方に向けて派遣していた騎兵がIser川にたどり着き、渡渉可能地点を探す。1ターンに一回、Iser川に隣接するプロイセン軍ユニットは1移動力を消費して渡渉地点(Gué sur l'Iser)を探すことができ、1D6で4以上の目が出れば発見に成功する。だが今回は失敗。Schöler部隊はIser川の対岸で遊兵となってしまった。
Schölerが動けないのであればマップ右方でプレッシャーをかけろ、というプロイセン軍プレイヤーの叱咤にもかかわらず、Hornが活性化失敗。その隙にオーストリア軍右翼のAbele隊が後退していく。プロイセン軍Franseckyは次ターンのミュンヘングレーツ占領を目指して左方に転進、混乱状態だったユニットも回復した。
オーストリア軍は各部隊の活性化の最初に行える砲撃(tir de barrage)以外、攻撃らしい攻撃をしていない。これは兵力的に劣勢だということもあるが、損害を出すのを極力避けるためでもある。防御射撃や攻撃側の強襲の結果は、効果なし以外では士気チェック、もしくは混乱状態になって退却だ(なお5以上の戦闘力だと敵にステップロスを強いる可能性が出てくる)。士気チェックに失敗するとやはり混乱状態になって退却となる。混乱状態のユニットがさらに混乱の結果を受けるとステップロスなのだが、ステップロスをすると敵のVPになるだけでなく、ステップロスの累計が部隊ごとに設定されている士気喪失閾値(seuil de démoralisation)に達した部隊は士気喪失(démoralisée)となる。士気喪失した部隊は、移動は自軍マップ端方向にしかできず、士気チェックでも不利なDRMがつくうえ、敵がVPを得るのだ。
ということで部隊の士気喪失は避けないといけないのだが、このシナリオの場合Leningen部隊の士気喪失閾値は2,Abeleにいたってはたったの1である。ステップロスをしないよう、混乱状態のユニットは後方に下げ回復に努めるのがオーストリア軍には精いっぱいなのだ。
また、プロイセン軍歩兵は防御射撃の際、ドライゼ銃効果で1シフト有利になる。これもまたオーストリア軍に攻撃を躊躇させる要素だったりする。
●第5ターン (12:00)
このターンまでにプロイセン軍はMusky山を占領すると2VP,ミュンヘングレーツは1へクスごとに1VPを得られる。前ターン活性化に失敗したHornがMusky山を、Franseckyがミュンヘングレーツの北へクスを占領した。ミュンヘングレーツの南へクスはLeningenが歩兵と猟兵ともに守っているため手が出せない。
Iser川の対岸ではSchölerが橋の消火に当たる一方で、他の地点で架橋(Ponton)を始める。対岸に敵ユニットがいない場所で1ターン何もしなければ架橋ができるのだ。だが今ターンも騎兵は渡渉地点を見つけられず。Schölerの部隊はなかなかIser川を渡ることができない。
敵のプレッシャーが弱まっている隙に、オーストリア軍はさらに後退。次ターンに盤外への脱出を目指す。オーストリア軍は次ターン、第6ターンにマップ外に撤退した3ユニットごとに1VPが得られるのだ。
ターン終了時には橋が消化し、架橋も完成した。次ターン、オーストリア軍が撤退する前にSchölerの部隊はIser川を渡河して敵を補足できるか。
つづく
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