●第3ターン(つづき)
ロシア軍左翼(マップ下方)のDokhtourovがぐずぐずしている間に、仏Dorsenneの親衛隊がアイラウ村のロシア軍を攻撃。なんなく村を奪還し、露近衛兵は敗走した。やっぱり親衛隊つええ。
ロシア軍は先ほどの反撃でやや突出した形になっている親衛騎兵のスタックをEssenの3ユニットで攻撃する。親衛騎兵は士気が6と高いものの、2ユニットスでタックしても戦闘力は3しかないのでロシア軍が戦力を集中すると戦力比で不利になる。さらには正面と側面から同時に攻撃を受けたため、さすがの親衛騎兵も後退、うち1ユニットは混乱状態となった。
このターンの最後、敗走移動で露Dokhtourovの敗走状態の歩兵が盤外に。盤外に出てしまったユニットは壊滅とみなされる。ロシア軍ユニットの半数は士気が3しかなく、混乱からの回復は30%、敗走からは20%の確率でしか成功しない。ロシア軍は損害を受けると結構もろいのである。一方、仏Bruyèresの騎兵の士気は5、親衛騎兵は6と高く、損害を受けてもすぐに立ち直るため粘り強い抵抗をすることができるのだ。
●第4ターン
戦略イニシアティブを握ったのはフランス軍。Dahlmannを活性化させ、前ターン最後のロシア軍の攻撃で損害を受けた親衛騎兵1ユニットを後方に逃がし、回復を図る。先述のように親衛騎兵は士気が高いため、混乱からの回復も早い。だが壊滅すると5点と通常ユニットの2.5倍だ。またこのゲームでは終了時に敗走状態だと敵の勝利得点となるが、通常のユニットは1点なのに親衛騎兵は4点なのである。戦闘力4,士気8のDorsenneの親衛擲弾兵と違い、親衛騎兵の戦闘力は1や2と低いためロシア軍の反撃の的になりやすく、運用には慎重にならざるを得ないのである。
親衛騎兵のもう1ユニットは機動力を生かしてマップ上方に回り込み、Essenの右翼を脅かした。さらに続けてDahlmannの活性化チットが引かれる。マップ上方に迂回していた親衛騎兵が、混乱状態のロシア軍近衛兵に突撃! 敗走する露近衛兵を追撃して壊滅させた。一方、先ほど後方に退避させていた混乱状態の親衛騎兵が回復。親衛騎兵の活躍に刺激されたか、仏Soulèsが砲撃でEssenの歩兵を混乱させた。
ロシア軍Essenも反撃をする。Soulèsの砲兵が単独でいるところに近衛兵が斜面を駆け上がって突進。至近距離からの砲撃にも屈せず、仏砲兵を蹂躙した。仏軍は前線を縮小したものの、親衛擲弾兵がアイラウ村奪還にむかい、親衛騎兵が回復のために後方に下がったり敵陣深く突撃したりしていると、どうしても防御に手薄なところが出てきてしまうのである。
だがまたも親衛隊がその凶悪さを発揮する。Soulèsの砲兵を壊滅させた露近衛兵に対し斜面下から攻撃。近衛兵は敗走していった。
「やっぱり親衛隊は頼りになるなー。ロシア軍は反撃もできないだろ」
と調子にのる仏軍プレイヤー。だがここでロシア軍左翼(マップ下方)のDokhtourovが活性化、イニシアティブチェックに成功し、墓地を守るBruyèresの騎兵に一気に迫った。
「親衛隊にかなわないんだったら、親衛隊のいないところを突けばいいのさ」
「強力な仏軍のいないところを攻撃、前進するって、ライヘンバッハ・プラン?」
ロシア軍の攻撃を支えきれず、Bruyèresの騎兵は後退。Dokhtourovの歩兵が墓地1へクスを占領した。
激戦が続き、両軍ともに消耗が激しい。残るはあと1ターン。墓地を占領したロシア軍は、このままゲーム終了まで保持していれば4勝利得点が得られる。仏軍の反撃に耐えることができるか。
つづく
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