●第4ターン(1571年6月)
前ターンに要塞を陥落させたタタール軍主力が、マップ中央のツーラを強襲。消耗で軽騎兵2ユニットが消えたが、守備隊が銃兵1ユニットしかいないツーラをあっさりと陥落させた。これでタタール軍の勝利得点は8に。かたやロシア軍はいまだゼロだ。
ロシア軍はこのターンもモスクワに増援が4ユニット登場。全兵力でもってツーラの敵主力と勝負と思いきや、増援の指揮官は移動力3で、河川と森林に阻まれツーラに届かない。ツーラを攻撃できる位置にいる2個軍は計9ユニット。この兵力でツーラのタタール軍12ユニットに会戦を挑むのは無謀だ。前ターンのタタール軍の要塞攻撃で5ユニットが失われたところに、同盟勢力の離脱が生じたのが痛い。ロシア軍は今ターンの増援を含め、ツーラ前面に全兵力を集結させた。
「あれ、ツーラの右隣りにいるDvelerを攻撃しないの? 5ユニットしかいないよ。勝てるでしょ」
「ふん、そんな口車には乗りませんよ。餌につられて攻撃してきたうちの軍勢を、次のターンに主力で襲いかかろうってつもりでしょ?」
●第5ターン(1571年7月)
最終ターンである。全軍集結したロシア軍の攻撃を受けたつか、と思いきや、タタール軍主力は右方に転進して防備が手薄なリャザンを屠った。
「大会戦をやってみたほうが面白いってのはわかるけどさ、こっちは無理に戦う必要ないんだよね。やっぱり遊牧民ってさ、正面からのガチンコのぶつかり合いは避けて、敵の弱いところを突くもんだろ」
「いやいや、わかってたけどさ。最後に一勝負してくれてもよかったんじゃない?」
このゲーム、両プレイヤーともに最終的に獲得した勝利得点によって勝利レベルが決まり、レベルが高いほうが勝ちとなる。勝利得点が11~14、15~19、20以上とレベル分けされていて、タタール軍はすでに8点を得ている。それだけでなく、ゲーム終了時に同盟勢力を自陣営に保っていると、主要、中小それぞれの同盟勢力につき4得点を得られる。ロシア軍も保持しているレベル3の要塞ごとに1点得られるが、勝利レベルでタタール軍が上になるのは明らかなのである。でも最後に会戦ぐらいやってもよかったんじゃないかなあ。
(ガチンコでぶつかれば、こんな感じ↑の会戦が行われたかもしれない)
決戦だと勢い込んでいたものの軽くいなされたモスクワ大公国軍は、ツーラを奪還し敵の同盟勢力を動揺させた。だがタタール軍の同盟勢力は陣営離脱には至らず、ここでゲームが終了、タタール軍の勝利となった。
モスクワ大公国は、初っ端に要塞を落とされ同盟勢力が動揺したことにプレイヤー自身が動揺してしまい、終始タタール軍に主導権を握られたのが痛かった。デザイナーズノートには、ロシア軍は兵力を集結させないといけないと書いてあるのにね。ただ第3ターンにタタール軍が二つ目の要塞を落としてロシア軍の同盟勢力を中立化させたが、ラウンド数が少なかったり砲撃のサイの目にツキが無かったりすると、時間切れとなって攻略に失敗していた可能性が高い。そうなっていたらロシア軍はもっと余裕をもって対応できたはず。それに安易に要塞に兵を籠らせて機動的な対応ができなくなるよりは、要塞を落とされるリスクを冒してでも軍を自由に動かせる状態にしておいたほうがよかったのかもしれない。
ただ史実でもタタール軍はモスクワまで攻め込んで街を焼き払っているため、この1571年シナリオでモスクワ大公国が不利になるのは仕方がないのだろう。1572年シナリオは増援が多いうえ、第1ターンにタタール軍はChambouliしか登場しない。そのためロシア軍アh余裕をもって敵に対応することができる。また焦土(Brûler la steppe)によってタタール軍に消耗を強いることもできるので、もっといい勝負になるんじゃないかと思う。デザイナーズノートでは両シナリオをプレイして勝利得点は2つのシナリオ終了時に集計することを勧めているし。
1571-1572年のクリミア・ハン国の侵攻を扱ったゲームって多分ほかにないと思うので、そういう意味でもこのあたりの歴史に興味がある人だったらプレイしてみてもいいんじゃないかな。



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