2022年7月21日木曜日

アンナ・コムネナに見送られて Dorylaeum 1097 - Infidel, Men of Iron Tri-Pack(GMT) AAR ⑥

  トルコ軍の騎兵集団の前に、歩兵部隊が危うくなっている十字軍。増援としてマップ右端から現れたサン・ジル隊がトルコ軍左翼のハサン隊に突撃する。接近戦に弱いトルコ軍は騎士によって瞬殺され、敗走していく。異教徒どもめ、騎士の威力を見たか。反撃ののろしだ!


 トルコ軍はサン・ジルの攻撃を受けたハサン隊が反撃。騎士の集団相手に戦っても負けることは目に見えているのだが、少しでも損害を与え攻撃力をそぎ、時間を稼ぐのだ。その間に中央の部隊が十字軍の歩兵どもを駆逐してくれるはず。ハサンよ、頼む。

トルコ軍はさらに気合で継続活性に成功。中央主力のアルスラン隊が射撃と白兵戦で歩兵部隊を次々に壊滅させていく。ロベール隊もついに全滅し、十字軍の累積FP65に上った。10面体サイコロを振って出た目を足して、敗走レベルの70を越えれば十字軍の負けとなり、トルコ軍は勝利するのである。

 一方トルコ軍の累積FPはいまだ21。敗走レベルの45まではまだ余裕がある。左翼のハサン隊が敵増援部隊を足止めしている間に十字軍にとどめを刺すのだ。


 このままではやばい十字軍。全力で攻撃しなくては。アデマール隊が突撃でハサン隊の軽弓騎兵を壊滅させていく。自由活性の際の敗北チェックものりきり、サン・ジル隊が継続活性に成功。アデマール隊に続きハサン隊に突撃していき、トルコ軍の累積FPは27に。

このまま十字軍騎士集団に好きなようにさせていてはまずい。トルコ軍はSeizureカウンターを使用して継続奪取(Seizure)を試みる。成功確率70%だったが、失敗。十字軍が自由活性を得て、アデマールが再び突撃でハサン隊に壊滅的打撃を与える。ハサン隊の軍旗まで敗走していた2ユニットも壊滅。トルコ軍のFPは33に上った。

 自由活性化のあとの敗北チェックに望みをつなぐトルコ軍。だがサイの目は4で十字軍は崩壊せず。早くこっちに活性化が回ってきてくれと焦るトルコ軍だが、サン・ジルが継続活性に成功する。活性化値5は伊達じゃない。騎士の破壊力を見せてやる!

 十字軍の増援騎士集団の連続攻撃でハサン隊はほぼ壊滅。トルコ軍の左翼は崩壊した。増援部隊の活性化値の高さを生かした4回連続の騎士集団の攻撃はすさまじく、トルコ軍の累計FPは21から一気に37になった。


 やっと自由活性を得たトルコ軍。右翼(マップ左方)ダニシメンド隊の軽弓騎兵で囲んでボエモンドの最後の騎士を射撃で壊滅させようとするが、スカ。ボエモンド隊最後の意地を見せる。だが歩兵を射撃で混乱させていった。

 ここで敗北チェック。トルコ軍の累計FPは37,敗走レベルは45だ。振ったサイの目は8でぎりぎりセーフ。あぶねー。そして二度敗北チェックをしのいだ十字軍だが、累積FPが65でサイの目は、6。十字軍の敗北となった。

 今回はトルコ軍が勝てたけど、いやー、もう、騎士凶悪。突撃から継続攻撃で切り込んでくるのは当たり前だし。十字軍側の継続活性のサイの目が悪くて、初期配置のロベール隊とエドモンド隊が連携して反撃できていなかったけど、もしこの二つの騎士集団が連続して攻撃できていたら早い段階でトルコ軍もかなりの損害を受けていたはず。それに十字軍の援軍の登場がもう少し早かったら勝敗はどうなっていたことかわからない。ヒヤヒヤものの勝利でした。

 アンナは歴史書「アクレシアス」でこの戦いについて、ローマとケルトの勝利って書いている。ローマはビザンツ、ケルトは西欧人のことだけど、ほとんどビザンツ軍は参加してないじゃん。今回のようにトルコ軍の勝利に終わっていたら、ラテン(西欧のこと)の蛮族たちはお父様の賢明な忠告を聞かずに攻めていき、トルコの蛮族に敗れたって書くのかな。何はともあれ、このあと第四回十字軍によってコンスタンティノープルを取られたり、ずっと四方を蛮族に囲まれたりしながらもビザンツ帝国は生き残り、さらに約350年の命脈を保つのでした。


(以前、SNSマストアタックに書いたものです。修正を加えている場合があります)

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