スコットランド軍とイングランド軍が交互に活性化する状況が続く。じわじわとイングランド軍のエドワード隊(水色)が態勢を整え、ヘレフォード隊(緑)が移動して空いたスペースに展開していく。さらにマップ右下からは増援も登場した。スコットランド軍はキャリック隊(緑)だけでは右翼(マップ下方)を支えきれない。
ここで中央のロバート一世が前進し、右翼キャリック隊の左側に展開。さらに継続活性でキャリック隊を右にシフト。指揮官の活性化値の高さを生かしたスコットランド軍の連携プレーである。
と思ったのもつかの間、今度はイングランド軍の活性化が続く。まずは中央でエドワード二世が攻撃。続いて左翼(マップ下方)でクリフォードが自隊の回復に努め、さらに右翼でボーモント隊が継続活性。長弓兵がまたも威力を発揮する。正面のマレー隊(青)の槍兵2ユニットが壊滅し、スコットランド軍の敗走ポイントは13になった。一方イングランド軍の敗走ポイントはまだ10だ。
この戦いでの敗走レベルはスコットランド軍は30、イングランド軍は40なので、スコットランド軍は敵により多くの損害を与える必要がある。それなのに敗走ポイントで先行してしまっては不利は否めない。
さらにはエドワード二世の本隊が中央に展開し、左翼(マップ下方)でも増援の長弓兵がスコットランド軍の側面を脅かしている。このまま前回同様、イングランド軍のペースとなってしまうのか。
だが今度はスコットランド軍が3連続で活性化。スコットランド軍のほうが指揮官の活性化値が高いんだから、イングランド軍よりも活性化が続いて当然なのだ。右翼(マップ下方)のキャリック隊(緑)がさらに右にシフト。イングランド軍左翼の小川(Burn)の向こうの長弓兵、それに混乱状態の槍兵を攻撃する。
ここの槍兵はエドワード二世の部隊に属しているのだが、特別ルールで自隊指揮官の指揮範囲にいないと混乱状態から回復できない。おまけに指揮範囲外(Out of Command)なので、自分から接敵もできず、接敵されたら移動ができない。要はスコットランド軍に捕まったら混乱状態のままやられ放題なのである。
エドワード二世は映画「ブレイブハート」ではかなり頼りない王子として描かれていたが、実際もダメダメだったようで、寵臣をえこひいきしたり優柔不断だったりと政治でも軍事でもいいところがなかったそうだ。このゲームのエドワードは指揮範囲が2,活性化値も2とかなり能力が低い。実際のバノックバーンの戦いでは、イングランド軍の大司馬だったヘレフォード伯と、エドワードの甥のグロスター伯の二人が前衛をめぐって争いとなったため、エドワード二世は両人に前衛を指揮させている。なんか、臣下の統制を取るのがうまくいってない感じ。1326年には王妃がクーデターを起こしてエドワード二世を幽閉、翌年には議会から廃位されている。ちなみにこの後を継いだのが、百年戦争を起こすエドワード三世である。
スコットランド軍左翼(マップ上方)ではマレー伯が混乱状態のユニットを回復させつつ正面のボーモント隊(ピンク)と射撃戦を行う。このマレー伯の部隊はすでに3ユニットが壊滅、2ユニットが敗走と戦力が半減しており無理はさせられないのだ。
さらにロバート一世の主力が続く。中央部で前進、攻撃をかけるとともに、右翼に軽騎兵Hobilar2ユニットを派遣する。
この軽騎兵Hobilarは高い移動力を生かして敵の側面を脅かしたり自軍の危ういところに急派するのに使われていたようで、移動に馬を使い、下馬して歩兵として戦っていた。
バノックバーンの戦いでは軽騎兵部隊はキースとダグラスという二人の指揮官に率いられていたのだが、このシナリオではロバート一世の部隊に含まれている。ただし常に指揮下(In Command)とみなされるため、ロバート一世から離れていても自由に行動できる。つまり独立した部隊として使えるのだ。
前回は予備としてとっておいていたが使うタイミングを見極められずまったく活用できなかった。スコットランド軍はその教訓を生かし、小川向こうのイングランド軍を掃討するのに使うことにする。
このゲームではHobilarは移動力が7と高いものの騎乗した状態では白兵戦での攻撃はできず、防御の際も不利なサイの目修正を受ける。また敵に接敵した状態や混乱状態では下馬(Dismount)できない。さらにこのシナリオの特別ルールとして、騎兵は道が通っている地点以外で小川を渡る場合は混乱チェックをしなければならない。そのため、小川の手前で下馬し、次にロバート一世の部隊が活性化したときに長弓兵を攻撃できるようにしておく。
つづく
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