●第4ターン(続き)
老親衛隊の攻撃であれよあれよという間に多くの歩兵が損害を受け、さらには反撃も失敗に終わった英連合軍だが、砲撃で敵を牽制しつつ中央に歩兵をかき集める一方、混乱状態のユニットの回復に努める。だがもともと歩兵の数に余裕があったわけではないため苦しい状況で、騎兵までもが防御に駆り出される。
実は両プレイヤー共、いつも中世の会戦級ばかりプレイしていてこの時代の騎兵の運用についてはほとんど無知である。
「いつもみたいに、歩兵なんぞ相手になるか! みたいな感じで暴れさせちゃ、いけないんだよね?」
「うーん、数百年違うからね。というかみんな槍や剣じゃなくて銃持っているし、ちゃんと組織だった行動するよう訓練受けた軍隊だからね、やっぱまずいんじゃないの」
と妙に慎重になってしまう。実際、JdGでは騎兵が突撃をせずにショック攻撃を行う場合、-2の不利なDRMが課される。
だが今、英連合軍最左翼(マップ右端)の騎兵の前には混乱状態となったドンズロ隊の歩兵がいる。ここで突撃しないんだったら馬に乗る資格なし、というシチュエーションだ。当然、突撃である。
JdGの騎兵の突撃(charge-仏軍がやるときは「シャルジュ」と言ってあげてください)は強力で、重騎兵は+3のDRM、通常の騎兵は+1を得られるうえ、このDRMボーナスを維持しながら行われる追撃(poursuite)の回数に制限がない。混乱状態や潰走している敵集団に突撃すると、ガンガン追撃が続くのでやられる側は泣きそうになる。
ちなみに重騎兵ユニットにはLと書かれているのだが、lightの意味にとってしまって思わず軽騎兵扱いしてしまいそうになる。lourd(重)のLですからね。でもフランス語では軽はlégèrで、こっちも頭文字がLだからややこしい。あ、cavalerie(騎兵)は女性名詞なんでlourdeとlégèreか。こういう細かい文法、マジ苦手。
混乱状態で騎兵の突撃を受けたドンズロ隊の歩兵は恐慌状態に陥り潰走していった。だが英連合軍騎兵が調子に乗って追撃した先には砲兵と騎兵のスタックが待ち構えており、逆に混乱状態になって撃退された。
そしてロゲの部隊の活性化が回ってくる。砲撃で敵に損害を与えたのち、高地中央部で不用意に突出していた英連合軍騎兵を包囲攻撃して壊滅させる。さらには老親衛隊が暴れまわり英連合軍の歩兵2ユニットが混乱状態に。ウェリントンは使える歩兵がいよいよ枯渇してきた。
だがこの後は英連合軍の活性化が続いた。まずボロボロになっている中央部隊(青)で4ユニットが回復。そして予備部隊(緑)の歩兵が老親衛隊を攻撃。必死の反撃に老親衛隊も後退を余儀なくされる。だが後退した先は英連合軍ユニットの前面へクス。JdGでは敵の前面へクスに退却ができるものの、混乱の結果を被ってしまうのだ。そのため老親衛隊も混乱。ショック戦闘で老親衛隊初の損害である。そして反撃が成功したのを見て兵たちが奮い立ったか、予備部隊(緑)でも混乱ユニットが回復していった。
そして、まだまだ終わりじゃないぜと言わんばかりに英連合軍の騎兵部隊(灰色)の活性化が回ってくる。歩兵の反撃で老親衛隊に損害を与え、さらには続々と兵たちが回復してきていて英連合軍が盛り上がっているとき。そのタイミングで、さっき一回突撃しただけでこれまで見せ場がほとんどなかった騎兵部隊にやっと活躍のチャンスが回ってきたのだ。老親衛隊は確かに強力だが、その両隣の弱小部隊を蹴散らしてやる。英連合軍の左右両翼にいる騎兵計3ユニットがチャージ!
だが騎兵部隊は非命令下で、兵質チェック(test d’engagement)に成功しないと突撃ができず、1ユニットのみチェックに成功。おい~、いいところなのに~。なんとか突撃した騎兵は、これまでの砲撃で混乱状態になっていたバシュリュの歩兵と砲兵のスタックを壊滅させた。
ここで第4ターンが終了。残るは1ターンのみ。老親衛隊は敵陣を突破して皇帝陛下に栄光をもたらすことができるのか。それとも歴史は繰り返されるのか。
つづく
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