-第6ターン
以降のターンは討伐方が主導権を握る。追い風を受けて反撃である。マップ左方で包囲されていた将門方が射撃で壊滅した。
だが将門方も引かない。このゲームでは白兵戦はマストアタックであり、主導権側は隣接する敵ユニットをすべて攻撃しないといけない。非主導権側は白兵戦で攻撃ができないのだが、移動して敵に隣接し不利な白兵戦を強制することができる。いわば非主導権側による「攻撃」が可能なのだ。
将門方は前進してきた討伐方を迎え撃つ。マップ左方では射撃で混乱状態にした敵ユニットに文屋好立が攻撃を強制して壊滅。また移動フェイズで包囲した従類ユニットを将門が壊滅させた。さらには文屋の隣のユニットも討伐方の+2攻撃を撃退。将門方は主導権を失ったものの、まだ戦いの流れは討伐方に移っていない。
-第7ターン
平貞盛と藤原秀郷が将門に弓矢の雨を降らせる。合計射撃力4だと、2分の1の確率で将門は敗走状態もしくは混乱状態になる。そうなれば白兵戦をしかけて将門を討ち取るのだ、と目論む討伐方だったが、将門直属の兵たちの士気は高く1へクス後退したのみに終わった。
平将為を討ち取るなど第5ターンからの反撃で敵に損害を与えた討伐方だが、ゲーム開始時からの将門方の猛攻で大量出血が続き、すでに数的優勢を失っている。いまだ強力な打撃力を有する将門方の動きを封じるため、討伐方は1ユニットのみの移動で移動フェイズを終了させた。先述のようにこのゲームでは主導権プレイヤーは好きなタイミングで移動フェイズを終わらせることができるため、主導権を失った将門方は思うように兵が動かせないのだ。
続く白兵戦で混乱状態の敵ユニットを蹴散らした平貞盛と藤原為憲が、戦闘後前進をして将門を射程にとらえた。これで次ターンも再び集中射撃が行える。
-第8ターン
最終ターンである。平貞盛と藤原為憲による将門への射撃はまたも後退に終わった。討伐方はこのターンも将門方の動きを封じるため、平貞盛のみを移動させすぐに白兵戦に移行する。大将である平貞盛はみずから陣頭に立って切り込み、敵の混乱状態のユニットを壊滅させた。
そして戦いは終了。将門方の得点は23点、討伐方は36点で討伐方の勝利に終わった。
戦場が狭い割にユニット数が多くさらには強ZOCなので、機動の余地がなく団子状態になっての叩き合いかな、と最初は思っていたんですが、なかなかどうして。お互いに1ユニットずつ移動させるため相手の動きの読みあいになるうえ、戦力不明状態の伴類ユニットと、1ターンに2回射撃が行えることが偶然性を増して計算通りにいかないようになっています。
将門方はゲーム前半、敵をどんどんと蹴散らしていく快感を味わえますし、討伐方は風向きが変わるまでなんとか耐えて、主導権を握ったら「狙うは将門の首!」と猛反撃に出ることも可能なんじゃないかな。
それに何と言っても税込みで二千円いかないというのがありがたいです。平安時代の戦いをシミュレートしたゲームはあんまりないので、ご興味ある方は気軽に試せるんじゃないでしょうか。
0 件のコメント:
コメントを投稿