-第4ターン
このターンではサイの目5-6で風向きが変わり主導権が移る可能性がある。だがサイの目は3。風向きはそのままで、将門方が主導権を保持した。当然、このターンも全力で攻撃するのみである。
将門方は包囲していた2ユニットを射撃で壊滅。包囲されているユニットが射撃で後退の結果を受けた場合、敵ZOCには退却できず壊滅するのだ。
つづく白兵戦では討伐方も一部の兵が奮戦し敵を退けたものの、多くは将門方の激しい攻撃に耐えられずあるいは退却、あるいは敗走していった。
これまでマップ右方では討伐方の遅滞戦術のせいで将門軍の前進がままならなかったが、戦闘後前進で平将為が切り込み、ついに討伐方の武将二人、平貞盛と藤原為憲を補足した。またもう一人の武将藤原秀郷も将門軍に接敵されてしまっている。
マップ右方では、討伐方は1ユニットが敵中に孤立、3ユニットが敗走しており、武将を支援するユニットが枯渇してきている。武将を除去すると高い得点を得られるだけに、このままの勢いで敵武将討ち取りを目論む将門方である。
-第5ターン
このターンはサイの目3-6で南風に変わる。風向きチェックのサイの目は4で、ついに主導権が討伐方に移った。これで討伐方の射程は風下方向、つまり将門方が攻めてきた方向に対して2へクスに伸びる。逆に将門方は隣接へクスにしか射撃できないため、討伐方はアウトレンジで射撃ができるのだ。さらに主導権側の射撃が先に解決されるため、討伐方は射撃戦でかなり有利に立つことになる。
このターンに主導権が移ることを期待して、討伐方は前ターンに罠をしかけておいた。将門方は多くの討伐方ユニットを壊滅させているものの、討伐方の遅滞戦術のせいで武将は補足できていない。そのため戦闘後前進を利用して武将に向かって急進してくるだろう。そう読んだ討伐方は、左翼に位置していた藤原秀郷を他の二武将のいる右方にシフトさせ、突出してきた敵に対してこのターンの遠戦フェーズで三人の武将の集中射撃を浴びせられるように布陣しておいたのだ。
将門方は、これまでのマップ左方での文屋好立の快進撃に刺激されたか、遅れている右方で早く敵武将を補足しようと前ターンの白兵戦フェーズで武将の平将為を突出させていた。好機! とばかりに討伐方の武将3人が一斉に弓矢を放つ。たまらず将為は敗走状態となった。
このゲームでは敗走状態になると移動、射撃、攻撃が不可となるだけでなく、白兵戦で攻撃を受けると自動的に除去される。当然、討伐方は大将の平貞盛が将為ユニットを攻撃する。
俄に降り注ぐ矢に浮足立ちたる兵どもを押しとどむる間もあらばこそ。将為、討伐方が御大将平貞盛によって討ちとられにけり ― 将門記(民明書房版)
三武将による集中射撃が反撃の嚆矢となった討伐方。獲物を屠るJägerのごとく、進撃の将門方を討つことができるか。対する将門方は、朝廷に弓引くものとされながら、家畜の安寧を捨て死せる餓狼の自由を求めて最後まで抗い続けるか。
つづく
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