スタンリー兄弟がついに本性を現しランカスター側についたが、ヨーク軍のノーフォークが奮戦、またも長弓兵が猛威を振るう。集中射撃を受けオックスフォード隊の歩兵がたまらず壊滅。そして射撃で混乱状態に陥ったランカスター軍の歩兵に重騎兵が白兵戦をしかけ粉砕した。指揮官のノーフォークも自ら陣頭に立って突撃。混乱状態の徴集兵を側面から襲い瞬殺した。
積み重なる損害に、ランカスター軍の累積敗走ポイントは12となった。このシナリオでのランカスター軍の敗走レベル(Flight Level)は18で、自由活性の終了時に10面体サイコロを振り、出た目を累計敗走ポイントに足してこの数値を越えると負けてしまう。つまり、現状では7以上の目が出ると終わりで、損害が増えるとランカスターが敗北する可能性がさらに上がっていくのだ。
ヨーク軍にとっては一気に勝負をつけるチャンス。だが、またもリチャード動かず。おいおい、どうしたよリチャード。このままでは史実同様、負けてしまうぞ。もしかして失われた王になって、500年後に見つけてほしいのか?
ヨーク軍が攻撃の手を緩めたすきに、ランカスター軍は軍旗(Standard)を活性化、軍旗周辺に敗走していたオックスフォード隊の4ユニットを回復させた。これでランカスター軍の累積敗走ポイントは8に下がり、一発敗北の可能性はなくなったことになる。
そしてオックスフォードが継続活性しノーフォーク隊へ全力で攻撃。ノーフォーク隊は射撃ユニットは多いものの、歩兵や重騎兵が少ないため白兵戦では数的に不利なのだ。こうしてヨーク軍に攻撃する一方で、オックスフォードは先ほど敗走状態から回復して混乱状態になった4ユニットを、さらに正常状態に戻す。これでオックスフォード隊の戦力はかなり回復した。
スタンリーが参戦したことで勢いづいたランカスター軍は、ウィリアム・スタンリー隊をヘンリーの隣にシフトさせ、支援態勢をとる。そしてまたもやオックスフォード隊が猛攻。先ほど軍旗のもとで回復したウェールズの長弓兵とノルマン弓兵が戦列に復活して弓矢の雨を降らせ、敵長弓兵を壊滅。そしてノーフォーク隊の重騎兵を包囲攻撃、混乱させた。
オックスフォードはこのとき42歳。戦闘経験豊かで、ボズワースの14年前にあったバーネットの戦いにもランカスター軍の一隊を率いていた。ちなみにこの戦いでキングメーカー・ウォリックが敗死している。オックスフォードは父の第12代オックスフォード伯がエドワード四世によって処刑されたため、若くして第13代オックスフォード伯になっており、22歳の時にはエリザベス・ウッドヴィルの戴冠式で王妃に水を給仕する役を務めている。
ここでやっとヨーク軍に自由活性が回ってくる。包囲され損害を受けているノーフォークの重騎兵が危ない。重騎兵は壊滅すると敗走ポイント(FP)が3と、結構高価なのだ。長弓兵とハンドガンの集中射撃で敵包囲網に穴をあけ、重騎兵が後方に退避。ふう、危ない危ない。
ノーフォークとオックスフォードの死闘を静観していたリチャードだが、好機がやっと到来したと見たか、ついに動いた。重騎兵がスタンリー兄弟の弟、ウィリアムの歩兵に集団で突撃。3ユニットのチャージを受けた歩兵は瞬殺された。
リチャードの猛攻で弟が危ない。兄のトマス・スタンリーが駆け付ける。リチャードの重騎兵を長弓兵の射撃で混乱状態にし、そこに重騎兵が突撃。リチャードのユニットは敗走した。
だが、ここでオックスフォード続かず。この時点でランカスター軍の累積敗走ポイントは10、一方ヨーク軍は5にとどまっている。ヨーク軍に追い打ちをかけたいのに、連係ミスが痛い。60%の確率でオックスフォードが動くはずだったのだが。
ヨーク軍のノーフォーク隊は射撃戦を繰り広げつつ、混乱状態の重騎兵と歩兵の回復に努める。そしてリチャードが熾烈な攻撃を続ける。重騎兵を引き連れ陣頭に立ち、歩兵も従えて猛攻、スタンリーの歩兵ユニットを壊滅させた。リチャードの白兵戦修正値(Charisma)+2は伊達じゃない。失われた王などになってたまるか!
つづく
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