リチャードの凄まじい勢いを見ても冷静なランカスター軍プレイヤー。Seizureカウンターを使用して敵の継続活性を奪取し、
「歴史に名を残すのは、お前じゃない」
とつぶやく。
「映画『敦煌』の李元昊かよ。つうか、リチャードはボズワースで負けても十分歴史に名を残しているだろ」
そんなヨーク軍プレイヤーのツッコミをしり目に、マップ右端に位置するトマス・スタンリーの部隊を動かす。リチャード隊左翼(マップ右方)の歩兵に集中攻撃をかけて損害を与えた。また、先ほどリチャードの重騎兵がウィリアム・スタンリー隊に切り込んできたが、そのユニットが背面をさらけ出しているのを兄トマス・スタンリーが見逃さない。長弓兵が矢を射かけて混乱状態にし、そこに重騎兵が突撃、敵騎兵を蹴散らした。
よし、余に続けオックスフォード、とヘンリーが命じるものの、これまでの激戦で疲弊したか、オックスフォードが動かない。そしてヨーク軍に自由活性が回ってくる。迷わずリチャードが活性化。左翼(マップ右方)の歩兵がスタンリーの歩兵を壊滅させる。リチャードは、王自ら勝負を決めてやる! と反転してスタンリーの重騎兵に向かう。ここでヨーク軍は「戦列の裂け目へ(Into the Breach)」という、白兵戦でDRM+1となるカウンターを使用。
「もう一度、あの敵戦列の裂け目へ! 皆の者、もう一度だ!」とリチャードになり切って檄を飛ばすヨーク軍プレイヤー。
「それの元ネタって『ヘンリー5世』でしょ。リチャードじゃないじゃん。というか、リチャードをあれだけの悪役に仕立て上げたシェイクスピアから引用してていいの?」
このセリフ、シェイクスピアの「ヘンリー5世」の原文だと、
Once more unto the breach, dear friends, once more
ってなっています。dear friendsって呼びかけるんですね。それと、これはハーフラー(仏語読みだとアルフルール)の街の攻城戦のシーンで、このセリフのあとOr close the wall up with our English dead(さもなくばイギリス人の死骸で城壁を塞ぐのだ)」と続いていますね。
すでに混乱状態だったスタンリーの重騎兵はリチャードの猛攻に耐えきれず、粉砕された。これでランカスター軍の累計敗走ポイントは16。敗北チェックのサイの目は…3。ランカスター全軍の士気は崩壊し、リチャードは王として君臨し続けることになった。
「いやー、もうちょっと粘っていればリチャードを挟撃して勝負がわからなかったと思うんだよね。でも苦労人のヘンリー・テューダー、ここで負けてもしぶとく生き残ってまたフランスに亡命して、捲土重来してきそうだよね」
とはランカスター軍プレイヤーの敗戦の弁。ヘンリー・テューダーは若い頃から亡命してフランスでしぶとく生き残っているし、1回大陸からの侵攻に失敗していて、2度目にボズワースで勝ちを収めているんですよね。それにリチャードはボズワースで勝ったとしても貴族たちの不満を抑えられたかどうかはわからず、ランカスター派の反乱は続くんでしょう。
でもそんなことは置いておいて、映画「ロスト・キング」を見てからこのシナリオをやると燃えると思いますよ。「Blood&Roses」の入っている「Men of Iron Tri-pack」はGMTから再版が決まっているので楽しみです。
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