2024年11月10日日曜日

ブルゴーニュvsスイス Grandson 1476 - Epées et Hallebardes 1315-1476 (VV81) AAR part3

 ●第4ターン

 このゲームでは各ターンの最初に両軍の射撃フェイズがあるのだが、このターンはブルゴーニュ軍の射撃が冴えた。ブルゴーニュ軍弓兵は2へクス先の標的に対し30%の確率で士気低下、同じく30%の確率で敗走を引き起こす。強烈な射撃に耐えられずスイス歩兵が敗走、だが続々と後方から詰め寄せていた友軍に敗走を阻まれ、壊滅してしまった。

 スイス軍は歩兵なので移動力が低く、少しでも早く増援を前線に投入しようとすると、地形の問題もありどうしても密集状態になりやすい。そのため、敗走ができずに壊滅ということが起きてしまうのである。


 このターン、イニシアティブを得たスイス軍は総指揮官Scharnachtalが右翼(マップ上部)でブルゴーニュ軍に襲いかかる。敵騎兵部隊の間隙をついて騎兵を包囲、さらに敵後方のCampobassoの槍兵にも攻撃。敵に次々と損害を与えていった。そして高い指揮ボーナスを誇るRedingがブルゴーニュ軍騎兵部隊指揮官Château-Guyonを攻撃して敗走させた。

 さらにスイス軍はRedingの部隊を活性化させ追い打ちをかける。ブルゴーニュ騎兵が1ユニット敗走、1ユニット壊滅。Château-Guyonのブルゴーニュ騎兵部隊はすべてのユニットが壊滅もしくは敗走状態となってしまった。


 友軍の危機を見てブルゴーニュ軍Hochbergの弓兵がスイス軍中央に懸命に射撃、少しでも敵の勢いをとどめようとする。一方、前ターンに増援としてマップ下方に登場したスイス軍のFaucingyの部隊はHochbergの砲兵の射程を慎重に避けながら前進。このゲームの砲兵は結構強力で、4へクス離れていても40%の確率で敵に損害を与えることができるのだ。実際、練習でソロプレイしていると、うかつに接近したスイス軍はHochbergの砲兵4ユニットの砲撃によって次々と士気低下・敗走していきスイス軍左翼が崩壊、という事態になったりしていた。

 マップ上部で押されているブルゴーニュ軍だが、後方から駆け付けた予備のCrèvecoeurの弓兵が連続射撃で敵中央の歩兵を敗走させ、さらに総指揮官シャルル・ル・テメレールが反撃に出る。シャルルの指揮範囲は4と広くないものの、戦場の中央に陣取っているため多くのユニットを指揮範囲に収めている。CrèvecoeurやCampobassoの弓兵を使って敵を士気低下状態にしたのち、Campobassonoの槍兵2ユニットが白兵戦で攻撃。先述のようにブルゴーニュ軍の槍兵は戦力、兵質、兵種いずれもスイス軍に劣るのだが、こうやって射撃&複数ユニットによる白兵戦という連携攻撃にはさすがのスイス兵も持ちこたえられず敗走した。

 スイス軍は敵の反撃で消耗していた右翼(マップ上方)にGoldiの部隊を支援として派遣、そしてマップ下方からは増援のEptingen部隊が登場する。一方のブルゴーニュ軍はCampobassoの弓兵が士気低下し疲労状態のRedingのスイス兵ユニットを狙い撃ち、敗走させた。

 スイス軍は続々と増援が登場したものの、ブルゴーニュ軍も後方の予備3部隊が投入されたため、数的には両軍それほど変わらない状態となってきた。

 ターン最後にある回復フェイズでブルゴーニュ軍騎兵は多くが敗走状態から回復。だがこのターンはブルゴーニュ軍は騎兵による攻撃ができなかったためPVペナルティを受けてしまった。Château-Guyonの騎兵部隊は先述のようにすべて壊滅、もしくは敗走状態にあったので仕方ない。シャルル直属の騎兵で攻撃をするという選択肢もあるが、シャルルの騎兵は兵質6と精鋭であるもののスイス歩兵と互角であるにすぎず、2ユニットしかいないためたいした攻撃はできないうえ、シャルルが戦闘に巻き込まれて移動の自由を失う可能性もある。さらに特別ルールで、シャルル直属部隊の騎兵が敗走もしくは壊滅するごとに、予備3部隊のうちどれか1部隊が丸ごとマップ上から取り除かれてしまうのである。総指揮官がやばくなったのを見て我先に戦場から逃げ出す、ということなのだろうけれど、そんなリスクを冒す余裕はブルゴーニュ軍にはないため、シャルルの部隊による攻撃にはかなり慎重にならざるを得ない。


つづく

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