2024年11月13日水曜日

ブルゴーニュvsスイス Grandson 1476 - Epées et Hallebardes 1315-1476 (VV81) AAR part4

 ●第5ターン

 前ターン、後方から前進してきたブルゴーニュ軍予備による反撃によって消耗したスイス軍。敵が戦列を立て直したのを見て、このターンは回復に努める。マップ下方では前ターンにEptingenの8ユニットが登場したが、これらの多くは戦力2の歩兵やあまり攻撃には使えない火縄銃兵である。敵Hochbergの砲撃に対する弾除けに使いつつ、Faucingnyの部隊をマップ下端、砲撃を受けない方面に迂回させて敵右翼端を攻撃するのがスイス軍のプランなのだが、今ターンはそれは無理。次ターンにマップ上方と下方から一斉に攻撃するため、今ターンは自重して態勢を整えるのが賢明だ。

 そう判断したスイス軍プレイヤーだが、マップ上端では攻撃を行う。ここは敵総指揮官シャルルの指揮範囲外なのでブルゴーニュ軍は有効な反撃が行いづらいのだ。総指揮官Scharnachtalの指揮のもと、Redingが猛攻、Campassoの槍兵を敗走させる。さらにRedingが活性化しCompassoに追い打ちをかける。スイス軍の攻撃に敗走した自軍の槍兵を見て、後方にいた火縄銃兵も敗走、ブルゴーニュ軍の左翼端(マップ上方)にRedingの2ユニットが大きく食い込んでいく。この方面のブルゴーニュ軍はほとんど士気低下か敗走状態のユニットになってしまった。


 ブルゴーニュ軍はシャルルの指揮の下、弓兵で敵に連続射撃をくらわす。たまらずRedingが敗走、マップ下方でも砲撃でスイス軍が士気低下し、Orangeの弓兵が前進してきたFaucingyの歩兵を射撃で敗走させた。これに対しスイス軍はマップ上方でGoldiの部隊を投入、敵槍兵を2ユニット敗走させる。やはり白兵戦になると槍兵はスイス兵の敵ではない。


 回復フェイズではブルゴーニュ軍は敗走からの回復に失敗し続け、騎兵1ユニットが盤外に消え去ってしまった。敗走の結果盤外に出たユニットは壊滅と同じく敵にPVを献上するのだが、騎兵は3ポイントと高価なので痛い。だがスイス軍も敗走からの回復に失敗、巻き込まれてさらに1ユニットが敗走してしまった。



●第6ターン

 ターン冒頭、各部隊の活性化の前にある射撃フェイズで激しい射撃戦が繰り広げられた。砲弾を撃ち込まれた両軍はあるいは士気が低下、あるいは敗走していく。

「珍しくスイスの砲兵が活躍したけど、射撃戦ではこっちに分があるんだよね」

とブルゴーニュに多数いる弓兵が矢の雨を降り注いだ。たまらず敗走していくスイス兵。だが密集している陣形のため味方に阻まれて壊滅してしまう。

 このターン、イニシアティブを握ったのはブルゴーニュ軍だった。マップ上方では前ターンのスイス軍の攻撃とブルゴーニュ軍の反撃によって両軍ともに大きく消耗している。やられる前にやれ、とブルゴーニュ軍は満身創痍のCompassoの部隊で攻撃をしかけた。だがスイス軍は激しく抵抗、Compassoの槍兵が疲労状態となってしまった。

 スイス軍も消耗が激しく、もともとユニット数が多くないRedingとGoldiの部隊は使える兵力がほとんどないのだが、総指揮官の指揮の下それらの部隊を一斉投入。ブルゴーニュ軍に各所で損害を与えていく。Redingがまたもその凶暴なまでの能力を発揮し、疲労状態の兵を叱咤激励、Compassoの2ユニットにダメージを与えた。


 ブルゴーニュ軍はHochbergの砲撃でScharnachtalを敗走させるものの、スイス軍は怯まずマップ上方でRedingがCompassoに追い打ち、消耗が激しいCompobasso隊はRedingの猛攻を支えきれず敗走してしまう。

 この戦い前半でほぼ半壊状態になり時間をかけて回復していたブルゴーニュのChâteau-Guyonの騎兵部隊だが、自軍左翼(マップ上方)の危機的状況を見て回復ユニットを投入、Redingの軽歩兵を蹴散らす。だがマップ下方ではスイス軍が本格的な攻勢を開始、敵最右端に回り込んだFaucingyの部隊が敵戦列の間隙を縫って突進、この方面のOrange部隊を次々と敗走させていく。特にブルゴーニュ軍にとって反撃の要となる弓兵を壊滅させた。

「ここってHochbergの砲撃でカバーできないところでしょ。やばいんじゃないの?」

と煽るスイス軍プレイヤーだが、シャルル・ル・テメレールは冷静に対応。弓兵を巧妙に使って中央でRedingとGoldiの兵を敗走させる。そして右翼(マップ下方)を立て直そうと、Orange隊は突出してきたFaucingyの歩兵に反撃、なんとか損害を与えた。一方、スイス軍は敵右翼の砲兵前面に展開していた弾除けのEptingen部隊も攻撃に投入、火縄銃兵が至近距離の射撃で敵槍兵を敗走させた。

 そしてこのターン、またもブルゴーニュ軍は敗走状態からの回復に失敗し、騎兵と火縄銃兵が戦場から逃げ去ってしまった。一方、スイス軍はその高い兵質を利用して次々と回復、次ターンも再び一斉攻撃をしかけられる態勢となった。


つづく

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