●第7ターン
今ターンも冒頭に激しい射撃戦が行われたが、砲兵、弓兵ともに数で勝るブルゴーニュ軍はより多くの損害を敵に与えた。
だがスイス軍はFaucingnyが敵右翼(マップ下方)を切り崩す。弓兵の防御射撃をものともせず白兵戦で敗走させ、さらに連鎖敗走でブルゴーニュ軍弓兵が逃げ切れずに壊滅した。そして総指揮官Scharnachtalが兵力をかき集めて中央部で攻撃に出る。射撃では不利でも、白兵戦となるとスイス軍は強い。ブルゴーニュ軍を押しに押し、マップ中央の得点源であるConciseの村をついに占領した。マップ上方ではRedingが前ターンに反撃してきた敵騎兵の後方に回り込み敗走させる。やはりReding狂暴。敗走するブルゴーニュ騎兵につられて兵たちが浮足立ち同じく敗走するところだったが、指揮官のChâteau-Guyonが叱咤激励しなんとか踏みとどまった。
右翼(マップ下方)で劣勢に立っているブルゴーニュ軍は、Conciseの村を奪還したいものの反撃に出る余裕がない。各部隊が弓兵の射撃をするのみ。サイの目が振るわずなかなか効果が出ないが、執拗な射撃にスイス軍はじわじわと損害を被っていった。
スイス軍は左翼(マップ下方)のEptingenの騎兵が、その移動力を生かして台地上のブルゴーニュ軍砲兵の背後に回り込む。スイス軍はほとんどが歩兵で構成されているのだが、Eptingenの部隊だけは騎兵を2ユニット含んでいるのだ。Eptingenの騎兵が砲兵と弓兵のスタックを背後から襲撃、壊滅させた。
ちなみにこのEptingenの部隊は、スイスと同じく反ブルゴーニュ側に立っていたアルザスの都市ストラスブールの兵を含んでいたらしい。Au fil de l'épéeシリーズでは各部隊の識別のために部隊ごとの紋章(Blason d'identification)がユニットにつけられているのだが、Eptingen部隊の紋章はストラスブールのもの。この紋章は当時Eptingenに授けられていたそうだ。
ブルゴーニュ軍は防衛の要であるマップ下方のHochbergの砲兵部隊を切り崩されていき、右翼(マップ下方)はかなり厳しくなってきている。だがマップ上方ではCampobassoが射撃でRedingを敗走させる。この方面は両軍ともボロボロだが、スイス軍の消耗が激しいためブルゴーニュ軍は防御にやや余裕が出てきた。一方、スイス軍は得点源の村を死守しつつ、マップ下方からの攻撃に期待するしかない。
回復フェイズではブルゴーニュ軍の槍兵が盤外に、そしてマップ下端では敗走できずに弓兵が壊滅した。一方、スイス軍は猛将Redingの怒鳴り声も耳に入らず兵たちがさらに敗走、我先に逃げる兵たちの流れにRedingも巻き込まれてしまった。このゲームでは回復に失敗した敗走ユニットは自軍マップ端に向けて全力で敗走移動するのだが、スタックしている指揮官も一緒に移動しなければならないのだ。このため、前線に残っているReding部隊の残余が指揮範囲外になってしまった。これで次ターンは行動がかなり制限されてしまう。さらに、スイス軍もついに敗走歩兵が盤外へ。マップ下方では敗走する歩兵に巻き込まれて砲兵が壊滅、火縄銃兵がマップ外に逃げ去った。
両軍とも消耗が激しいが、このターン終了時点でユニット壊滅による勝利得点はスイスがブルゴーニュを10点リードしている。スイス歩兵は強力だが壊滅しても槍兵と同じ2PVにしかならず、一方騎兵は3PVなのだ。さらにスイス軍は中央の村Conciseを占領しており、ゲーム終了時まで保持すると5PVを得られる。勝利得点的にはスイス軍がかなり有利。ブルゴーニュ軍はマップ下端の敵の攻撃をしのぎつつ、村を奪還しさらに敵に打撃を与えられるか。
つづく
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