2022年5月17日火曜日

少数精鋭の十字軍vs機動力に富むトルコ軍  Antioch 1098 - Infidel, Men of Iron Tri-Pack (GMT) AAR ⑤

  Infidelのアンティオキアの戦い、前回は十字軍があっさり負けたので泣きの再戦である。前回の教訓から、十字軍は増援部隊を出陣させることを優先する。ゴドフロア隊(青)を展開させつつ、ユーグ隊(赤)でトルコ軍軽弓騎兵の排除を進める。

 一方トルコ軍はなんと3回連続で増援部隊の登場に失敗。トルコ軍の諸将は連携が取れておらず、総指揮官のケルボガの言うことを聞かなかったというが、まさにそんな感じ。

 トルコ軍の増援部隊の活性化には、登場させたい部隊の指揮官の活性化値ではなく、ケルボガの活性化値3を使う。自由活性化のときはサイの目が1有利になるので4以下、つまり50%の確率で成功するはずなんだけど。
 もし増援部隊の活性化に失敗してもマップ上にいる部隊の継続活性を試みることができるのだけど、初期配置されている軽弓騎兵の部隊は指揮官がいないため自由活性化でしか動かせない。だが自由活性化は上記のとおりサイの目が有利になるので増援の活性化に使いたい。つまり、増援部隊を出さないことにはトルコ軍はほぼ何もできないのだ。うへー。
 しかも後で気がついたんだけど、このシナリオの特別ルールで4つの増援部隊を出すまでは自由活性は増援登場に使わないといけないとなっている。プレイしているときにはこのルールをすっかり見落としてました。

 十字軍のユーグ隊は軽弓騎兵の対応射撃で歩兵が少々混乱状態になっても気にせず攻撃し、軽弓騎兵部隊の殲滅を進める。トルコ軍は指をくわえて自軍ユニットが消えていくのを眺めているしかない。やっとQaradja隊(青)が登場するころには軽弓騎兵部隊は雲散霧消し、トルコ軍のFPは12になっていた。



 その後も活性化のサイの目は十字軍に分があり、トルコ軍が3部隊を登場させたころには十字軍は主力のボエモンド隊(緑)までアンティオキアから出てきていた。たぶん、これがヒストリカルな展開なんでしょうな。
 その後はお互いに間合いを取りつつ陣形を整えていく。総兵力では勝っているはずのトルコ軍なのだが、マップ上に出ているユニット数では十字軍のほうが優勢である。




 にらみ合いのような状態から、トルコ軍が先に動いた。敵主力のボエモンド隊(緑)がまだ戦列を整えていないうちに機先を制すべし。先んずれば人を制すって項羽も言ってるし。いや違った。これを言った人はそのとおりだよねって感じで項羽に首を切られたんだった。
 自由活性化で任意の部隊を活性化できるため、トルコ軍は活性化値が3と低めのSoqman(紫)の部隊から攻撃に移る。

 まずは軽弓騎兵でユーグ隊(赤)の騎士に連続射撃。このゲームでは1ユニットごとに移動・射撃を行い、射撃をしたユニットはそれ以上移動ができない。だが軽弓騎兵は射撃後も移動を続行できる。さらには、通常は移動中に接敵するとそこで移動終了なのだが、1移動力を消費して射撃を行えば離脱して移動を続けられるという、ヒットアンドアウェイが行えるのだ。
 馬上からの射撃は威力が比較的低かったのか、軽弓騎兵の射撃には攻撃側に不利なサイの目修正-1がつく。さらに騎士の強固な鎧や士気の高さを反映してか、騎士を撃つ場合はサイの目修正-1が加わる。そのため軽弓騎兵が射撃で騎士に損害を与えらえる確率はやや低く、複数のユニットを使う必要がある。

 Soqman隊(紫)の軽弓騎兵ユニットが次から次へとユーグ隊(赤)の騎士に弓の雨を降らせ、さすがの騎士も混乱状態に。さらには重武装のMAも壊滅した。
 そして混乱状態の騎士に中騎兵が3ユニットで攻撃をかける。結果は防御側の敗走だったが、騎士の特別ルールで退却だけに終わった。

 次にトルコ軍はSoqman隊(紫)右に位置するDuqaq隊(緑)の継続活性化に成功。Soqman隊(紫)に続きユーグ隊(赤)に重騎兵で突撃をかける。クロスボウ、槍兵ユニットが次々とアンティオキア市内に敗走していく。ユーグとスタックしていたMAも混乱状態になり退却した。だがDuqaq隊(緑)も無傷とはいかず、突撃に失敗し混乱状態になった重騎兵もいくつか出る。

 Duqaq隊(緑)の突撃の後は、トルコ軍右翼のQaradja隊(青)が前進してDuqaq隊(緑)の右をカバー。おお、トルコ軍がなんか連携が取れている。



つづく




(以前、SNSマストアタックに書いたものです。修正を加えている場合があります)

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