ゴメス隊(紫)の右(マップ下方向)にいたエンリケの騎兵部隊(緑)を後退させたカスティーリャ軍は、そこにできたスペースにサンチョ(Sancho Alfonso)の歩兵部隊(黒)を前進させる。サンチョ隊は数は多いので、ゴメス隊の歩兵のロスをカバーしイングランド軍と殴り合いに持ち込むことをもくろむ。
また、ほとんど騎兵で構成されているデニア伯アルフォンソ(Alfonso of Aragón and Foix, Count of Denia)の部隊(茶)が右翼に展開。うまくテージョ隊(赤)やゲクラン隊(青)と連携して、敵左翼の黒太子隊を攻撃できれば。
一方イングランド軍は右翼のジャン隊(白)の長弓兵で着実にゴメス隊(紫)に損害を与えていく。ジャン隊に隣接するチャンドス隊(青)がそれに連携して前進してくれればいいのだが、継続活性に失敗し続ける。
チャンドスは鉄人の異名を持ち、クレシーやポワティエなど戦場の経験も豊富なのに、動いてくれないとジャン隊がそのうち孤立してしまう。お願い動いて鉄人チャンドス、というイングランド軍の思いが通じたのか、やっと継続活性に成功。チャンドス隊が前進、ジャン隊の左翼をカバーする。
また、カスティーリャ軍の騎兵集団がマップ下方に回り込んでいるのを見て、イングランド軍最左翼に位置する黒太子は防御態勢に入った。
前進してきたチャンドス隊にカスティーリャ軍のサンチョ隊(黒)が攻撃をしかける。サンチョ隊の槍兵はイングランド軍の重装備の歩兵DMよりやや劣るが、チャンドス隊左翼(マップ下方向)に攻撃を集中。少しでも敵戦列を乱して混戦状態に持ち込むのだ。そうすればこちらの数の優位が生かせる。
だがイングランド軍は冷静に対応。長弓兵でカスティーリャ軍に損害を与えつつ、歩兵は戦列を維持し攻撃を自重する。このゲームでは戦闘後前進が強制されるため、攻撃に成功して追撃したはいいもののその後敵に囲まれてしまう、ということがよくあるのだ。
歩兵部隊ではらちが明かないと見るや、カスティーリャ軍はマップ下方に展開した騎兵集団で攻勢に出る。このままではじり貧だ。きれいに並んだイングランド軍の重装歩兵DMの戦列に槍兵で攻撃をしかけても、防御力の高いDMによって跳ね返されてしまうだろう。そしてにらみ合っているだけでは、長弓兵によって歩兵部隊が削り取られていくのを見ていくだけになりかねない。
マップ下方の黒太子の部隊(黄)は長弓兵でかっちり防御態勢を敷いていて、投槍騎兵が正面から攻撃せざるを得ない。隣接した時点で長弓兵の対応射撃を受け、70%の確率で損害を受ける。そのあとに投槍で攻撃しても、同時に長弓兵から応射(Return Fire)されてしまう。つまり長弓兵を投槍で攻撃すると2回射撃を受けることになるのだ。
だがテージョ隊(赤)には投槍騎兵が8ユニットいる。黒太子隊左翼の長弓兵2ユニットに的を絞って、全滅もいとわず連続攻撃をしかければ長弓兵を排除できるはず。そのあとに重装騎兵MMで突撃をかければさすがのイングランド軍も大きな被害を被るに違いない。
テージョ隊(赤)の投槍騎兵が次から次へと黒太子隊の長弓兵に襲い掛かる。こいつらはクレシーやポワティエを知らんのか、とイングランド軍は射撃を加える。だが、バタバタと倒れていく味方の兵を顧みることなく攻撃を続けるソビエト軍、じゃなかったカスティーリャ軍。投槍騎兵は8ユニットのうち半数が壊滅したが、長弓兵も1ユニットが敗走、1ユニットが壊滅した。
長弓兵のスクリーンを排除したところにテージョ隊(赤)の重装騎兵が突撃。損害を被りつつも、黒太子隊のDMを混乱状態にした。
この時点でカスティーリャ軍の累積敗走ポイントは33。敗走レベルの60まではまだまだ余裕がある。黒太子隊に対応する余裕を与えることなく攻撃を続けることができるか。
つづく
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