●第5ターン (13:00)
―フランス軍ターン
前ターンに連合軍の攻撃でAuenhain村の右方に空いた穴をふさがなくては。マップ中央部を南下していた若年親衛隊Oudinotの2ユニットを、作戦移動で移動力2倍にして急遽防御に回す。そうはさせるか、と連合軍はコサックで妨害しようとしたのだが、コサックチットは親衛隊には無効なのである。親衛隊が駆け付けたものの、Auenchain村はこのままだと包囲されるのでポニャトフスキーは村を明け渡して後退した。
右翼(マップ左方)で押されているフランス軍だが、中央部では攻撃を続ける。ヴィクトールが前ターンに戦闘後前進してきたConstantinに反撃。このゲームでは戦闘後前進は1ユニットのみなのでConstantinが少数の兵力で突出してきた形になっている。しかも指揮官の能力的にはヴィクトールのほうが上だ。双方損害を出しつつ、ヴィクトールはロシア軍の精鋭歩兵を撃退した。その隣り、マップ中央部ではついに親衛隊が攻撃を開始する。連合軍は戦闘力6という強力なユニットが森で防御していたのだが、オージュローの支援を受けた親衛隊の攻撃はすさまじく、ステップロスして2へクス後退となった。
そしてフランス軍にはやっとマクドナルドが登場する。全力で南下、と言いたいところだが、連合軍の騎兵スクリーンのためそれが妨げられる。だが右端の騎兵は作戦移動を使用し移動力倍で前進、敵の最右翼を脅かす。
一連の戦闘で両軍とも士気が低下。フランス軍は5,連合軍は4となった。
―連合軍ターン
マップ左方、ポニャトフスキーが撤退したAuenhain村をオイゲンが奪還する。さらに戦闘力4のユニットをオイゲンのもとに送り、この村の防御を強化。これで仏軍もこの村への強襲が難しくなった。
親衛隊の攻撃を受けている中央部ではKlenauが小川の右に撤退。こちら側にあるGroßpösna村は3へクスとも重要地点だ。小川があり周囲は森なので防御に適しており、親衛隊の攻撃を受けても守り切りたいところである。また中央でヴィクトールの攻撃を受け続け消耗しているGortchakovには増援を送り、重要地点であるGüldengossa村を中心に防御を固めた。
Auenhain村の奪還によって士気は仏軍4,連合軍5と逆転し、主導権が連合軍に移る。だがマップ右方ではマクドナルドの部隊が南下しており、こちら方面の連合軍は兵力がかなり劣勢だ。重要地点もGroßpösna村のほかに少数とはいえ存在するため、なんとか守り切りたい。
●第6ターン (14:00)
―連合軍ターン
主導権を得たため、連続してのターンとなったのを利用して防御態勢を固める。中央右のGroßpösna村は兵力は少ないものの兵質Aの歩兵を2へクスに配置、お互いに防御支援が与えらえる態勢をとる。マップ右方では騎兵でスクリーンを維持する。このゲームでは指揮官の3へクス以内にいないユニットは指揮範囲外となり敵ZoCに侵入できなくなるため、Klenau自部隊の騎兵を指揮範囲に収めようとGroßpösna村から右方に転進した。Klenauは戦闘修正値がゼロだから村の防御に貢献しないので村で籠っていても意味が無いのである。そして中央左ではGortchakovにRaiewskiの露近衛騎兵を派遣、防御をさらに強化した。
―フランス軍ターン
マクドナルドの騎兵が重要地点であるマップ中央右上のKolmberg高地を占領。仏軍の士気は5に上昇、逆に連合軍は4となりまたも主導権が入れ替わった。これで次ターンに続けてフランス軍は行動できることになる。
中央左下ではヴィクトールが親衛騎兵とともに、Gortchakovのハイスタックを2:1で攻撃する。ここでフランス軍はNapoléon Vive l'Empereur!(皇帝万歳!)のチットを使用。士気の上がった仏軍はDRM+2を得る。露軍は2砲兵チットを投入して必死に防戦し、両軍に損害がでる激戦となったがGortchakovは後退。この損害によって連合軍は士気が1おちて3に。
「げげげ! もしかして、士気3以下だから戦闘で不利なDRM?」
「まさにVive l'Empereur! だろ」
このフランス軍の皇帝万歳チット、戦闘時のDRMのほかに、損害ユニットを回復させたり、敵ZoCにない自軍4ユニットを5へクス移動させたりと、様々な効果を選ぶことができるすぐれもの。連合軍にもBarclay de Tollyチットがあり同様のことができるのだが、効果はやはりナポレオンに劣る。
ちなみにこの時期のフランス軍の士気は高かったようで、ライプツィヒに集結するフランス軍はしばしば降雨の中での行軍を強いられ砲が泥濘にはまったりしたが、皇帝の前を通るときは全員が歓声を上げたっていうエピソードがヒストリカルノートで紹介されている。
フランス軍の勢いは止まらない。中央右下で親衛隊がGroßpösna村を強襲。村と小川に加え、隣接友軍ユニットの防御支援も得ていた連合軍だが、すでに全軍の士気が低下している。そこにフランス軍は2砲兵チットに加えてDrouotを叩き込む。仏軍の全砲兵チットを集中した攻撃はDRM+4となり、連合軍は2ステップロスに加えて2へクス後退の結果を被ってしまった。だがロシア軍歩兵は追加損害を被ることと引き換えに退却へクスを減らすことができる。背に腹は代えられない連合軍は1ステップさらにロスしてGroßpösna村の中にとどまった。親衛隊は戦闘後前進で村1へクスを占領、仏の士気は4,連合軍は損害と村喪失で一気に1に。あと一歩で連合軍は士気崩壊である。
(つづく)



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